"チクチク手縫いきものリメイク"❤︎お袖でブラウス
大正ロマン漂うアンティークの白に青紫色の夏の着物は、絞り風朝顔に流水の模様、生地には縦に太い糸が織り込んであり、とても軽くて肌につかず涼やかです。朝顔の花に確かこんな色ありました!
"チクチク手縫いきものリメイク"では尺貫法の「鯨尺」を使います。大体1尺は約30cm、1寸は約3cm。
標準的な着物の袖丈は1尺6寸(48cm)、アンティークものだと少し長め2尺弱(58cm)と長めのものもあり、この夏物はさらに長めの2尺1寸(63cm)ありましたので、お袖だけをといてお袖だけでブラウスを縫ってみました。糸をほどくだけで布を切らないので製図も必要ありません。
①袖下の丸いカーブをそのまま活かして両裾にくるように前中心といて背中心を合わせ、首回りを中心左右各6寸空けて半返し縫い。
②両脇は腕を通すのに7寸、脇のスリット6寸以外を半返し縫い。
③全体の残りの部分をくけ縫いすれば完成。
所要時間は3時間ほど\(^^)/
鯨尺、半返し縫い、くけ縫いなど「和裁」のテクニックを使って絹糸で洋服にリメイクすると、ミシンでかっちり縫ったりかがったのとは違い、柔らかな肌触りは着物そのものです。以前は、リメイクで着物を切るなんてもったいなくてとてもできない!と思っていましたが、出来るだけ端切れが出ないように使い切るよう心がけ、ひとつひとつを丁寧に仕上げています。
このブラウスの糸をほどいて残っている着物にお袖として付けて元の着物に縫い直すこともでき、すべてはひとつの反物で子供用を縫い、それをほどいて大人用に縫い直し、また親から子へ孫へと伝えてきた着物だからこそできることです。
次は、鯨尺で測ったり、縫っているところの写真も撮って載せたいと思います。最後までお読みいただいてありがとうございます😊✨
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